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2022年もオンラインパーソナルトレーニングが流行らない理由

更新日:2022年3月12日





上地 裕作

・神楽坂 江戸川橋パーソナルジムGAIN 代表
・JBBF 2018関東メンズフィジーク選手権 準優勝
・ベストボディ・ジャパン2017東京オープン大会 ミドルクラス グランプリ受賞
・得意分野 ボディメイク、ダイエット


パーソナルトレーニングと聞けば、ジム店舗に通ってセッションをうけるイメージを持たれるかと思います。しかし、サービスの提供形態の一つにはインターネットを使ったオンラインフィットネスという形態もあります。


フィットネスの本場であるアメリカでは、2010年頃にはすでにオンラインによるパーソナルトレーニングのサービスが始まっていました。日本においては、コロナウイルス感染症の蔓延に伴い3密対策などから店舗での営業を自粛するジムが増え、オンラインでのフィットネスサービスを始めるジムが増えてきました。しかしながら、その利用人口は2万人程度とかなり少ない状況であり、流行りは訪れていない状況です。


この感染症対策などからオンラインパーソナルトレーニングのサービスは急成長を遂げたものの、普及率の視点から見るとまだまだ低い状況だといえます。これは、日本におけるフィットネス人口がそもそも低いことも影響しています。


ですが、それだけが原因ではありません。他にもオンラインパーソナルトレーニングが流行らない理由があるのです。ここでは、なぜオンラインパーソナルトレーニングが流行らないかの理由について触れてみたいと思います。


この記事をお読みいただければ、オンラインでパーソナルトレーニングを行ってみたいと考えているトレーナーの方なら、どのような対策を行えばいいかを知ることができます。またオンラインでパーソナルトレーニングを利用したい方であれば、どのような要因により続かないか、コスパは合うのかを事前に知ることができます。


そして、オンラインパーソナルトレーニングがなぜ流行らないのかを知ったうえでオンラインかオフラインの店舗型かを検討することで、後悔につながらずに利用することができますよ。




【 目次 】




【オンラインパーソナルトレーニングのデメリット】

まずオンラインパーソナルトレーニングのデメリットを解説します。デメリットは次の5つ。


・できる種目が限られしまう

・重い重量を扱えない

・スマホ越しじゃ利用者のテンションが上がらない

・トレーナーもあまりやる気が出ない

・トレーナーのマージンが必然的に低くなる


一つずつ詳細を説明します。


・できる種目が限られてしまう



オンラインパーソナルの場合、できる種目が限られてしまいます。店舗型の場合、そのジムやトレーナーの意向にそった装置や器具が用意されます。ですが、オンラインの場合は、その利用者の接続環境の元行うことから、必然的に自重トレーニング中心になります。


トレーニングマシンは、鍛えたい目的の場所をトレーニングするために最適化されたマシンなので、それが無ければ、当然トレーニングはできません。自重トレーニングでもペアで行うようなトレーニングやサポートが必要なメニューは組み込むことができません。


そういった物理的な理由により、オンラインでの種目が一人で出来る自重トレーニング中心のメニューに限られてしまうのです。そもそも、自重トレーニングでトレーナーがそばにいないパーソナルって需要があるの?と思われる人も少なくないでしょう。


・重たい重量を扱えない




オンラインパーソナルの場合、マシンだけでなく器具も個人の部屋に用意されているわけではありませんので、ダンベルやバーベルなど重量を扱うことができません


仮に利用者の方が趣味でダンベルやバーベルなどを用意していたとしても、バリエーションが揃うわけではありませんので、トレーニングに最適な重量で使い分けるということができないのです。


重量を扱えないと、高負荷低レップでのトレーニングはできません。そのため重量を扱えないことはオンラインパーソナルの大きなデメリットなのです。


いくら筋トレ初心者とはいえ、自重トレーニングにお金を出すのはもったいないと思われるのでしょう。


・スマホ越しじゃ利用者のテンションが上がらない



オンラインパーソナルでは、ネットを使った対面式の方法になります。LINEでのカメラ通話機能やzoomなどのオンラインミーティングツールを使ったものが主流になります。


オンラインの場合、画面の中だけでしか相手が見えないことから、耳から聞こえる口だけでのサポートになってしまいます。そのため、実際に可動部分でおかしなところの修正などもトレーナーからは見えずらく、また指摘も口頭だけになることから、満足感がそれほど上がらないのです。

当然ですが、あと何レップ頑張ろう!などの鼓舞も虚しくなりそうですね。


また実店舗に通う訳ではないので、やるぞと気合を入れて店舗に通っている感情はなく、平常心でトレーニングに入っていくことから、テンションが低いままでスタートすることになってしまうのです。


テンションが上がらなければ、モチベーションの低下にもつながってしまいます。正直筋トレはその日のテンションに大きく左右されますので、本気で身体を変えたい!と思う人にはかなり不利に働きます。



・トレーナーもやる気がない人が多い



オンラインパーソナルでテンションが上がらないのはトレーナーも同じです。トレーナーもパソコンなどのモニター画面を見ながら口頭でのアドバイスを行うだけですので、テンションは全くあがりません。


実際に、全身の動きを見ながら効果を確認してトレーニング内容を調整するということができず、モニターに対して話をするだけですので、テンションは上がりにくいのです。


当然ですがトレーナー自身も身体を鍛えているわけで、いわばその道のプロが自重トレーニングを教えるためにトレーナーにはならないですよね。したがって、自ずとトレーナーの質はかなり低いケースが多いといえます。現場で触れながら、会話を楽しみながら行うパーソナルセッションこそがトレーナーの花形なのです。



・トレーナーのマージンが必然的に低くなる

オンラインパーソナルの場合、利用者の料金は実店舗利用に比べても格段に安い料金設定になっています。そのため、利益から配分されるトレーナーのマージンも当然低くなってしまいます。


トレーナー自身、マージンが低い仕事ともなると、モチベーションはあがりません。オンラインでの指導ということで先にもやる気がでないということを説明しましたが、報酬面でもトレーナーのモチベーションに影響を与えてしまうのです。


同じ一時間を教えているのに、報酬が低い仕事でテンションが上がらないのはトレーナーだけではなく、他の仕事にも言える話かとは思いますが、私の知っている限りオンラインパーソナルというのは結局『時間の安売り』から誰も得しないサービスなのではないかと感じてしまいます。


オンラインパーソナルが流行らない理由

オンラインパーソナルのデメリットを解説しました。

デメリットは次の5つでした。


・できる種目が限られる

・重量を扱えない

・スマホ越しじゃ利用者のテンションが上がらない

・トレーナーもやる気がない

・トレーナーのマージンが必然的に低くなる


これらのデメリットは、オンライン特有であることから、逃れようのないものです。

これらの5つのデメリットは人のモチベーションに関わる部分であることから、オンラインパーソナルが流行らないのです。


なるほど、オンライン英会話は会話がメインなためコスパの部分で流行していますが、筋トレは全く別物ということです。


本格的にダイエットやボディメイクを考えるのであれば、やはり実店舗でのトレーニングがおすすめです。感染症対策がしっかり施されたジムを利用することでモチベーションにつながりますので、どのような利用方法が自分にあっているのかを考えてみましょう。


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